森に抱かれ眠る夜

生まれ育った東京を離れ、北の大地で暮らしてみることに。子育てを終え "Restart" する 私の新しい生き方。

時がくれたもの

全国男子駅伝に、甥っ子
潤くんが、愛知県代表で出場しました。
 
中学生、高校生、大学生、社会人の
混成チームでタスキを繋ぐ
全国都道府県対抗駅伝。
 
中学3年生の甥は、第6区走者。
 
第4区から、トップに立った愛知は
5区もトップをキープのまま
甥にタスキが渡りました。
 
昨夜から記録的な低気圧に見舞われた
西日本は各所で大雪でしたが
大会の開催地、広島は1℃ちょっとと
気温は低いもののスタート時点では
晴れ間も。
 
しかし、4区あたりから雪が降り始め
向かい風が、選手の顔や体に雪を吹き付けていきます。
 
テレビ画面からも感じる寒さと
親心のような緊張で、応援するこちらも
身体に力が入っていきました。
 
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ペースを乱すことなく

トップを独走する潤くん。

15歳の懸命な走りは

清々しく、そして美しく

胸が熱くなりました。

 

毎年、甥や姪たちに会って

その成長を見させてもらってますが

すごく大人になった

精悍な顔つきに、15年の時の流れを

感じました。

 

潤くんは、15年前に亡くなった
前夫の姉の次男坊です。
彼が亡くなる3ヶ月前に
潤くんは産まれました。
 
癌が再発し、各所に転移し容態が悪化。
入院していた頃でした。

お姉ちゃんは、産後の身をおして
名古屋から、病院にかけつけ
産まれたばかりの潤くんの写真を見せ
励ましてくれました。

会うことは、叶わなかった甥っ子。

 

生きる力が弱まっていく彼と

並行した時間の中で

あの時、生を受けた潤くん。


今、こうして15歳の若さで

県の代表となり

さらには、47都道府県のトップで

アンカーにタスキを繋ぐ

使命を受けた奇跡。

 

こんな素晴らしき勇姿を

テレビの全国放送で

見せてもらえるなんて。

 

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潤くんは、しっかり使命を果たし

トップ独走のまま

アンカー山本選手にタスキを渡しました。

 

第7区、トヨタ自動車の山本選手も

落ち着いた走りで、2位と差を広げ

見事、ゴール!!!

 

全国男子駅伝、愛知の優勝は、

15年ぶり2回目という快挙です!!

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精一杯生きた魂は

残された者それぞれに宿り

繋がっていくような気がします。

  

潤くん、おめでとう!!!

そして、自分を信じて

力強く走る勇気を

ありがとう。

 

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