森に抱かれ眠る夜

生まれ育った東京を離れ、北の大地で暮らしてみることに。子育てを終え "Restart" する 私の新しい生き方。

隣の話

「...ねえ、それで、息子がいなくなった部屋は

   今どうしてるの??」

 

ひとりでカフェに入った時のこと。

席に着くやいなや、隣の席から
私に聞いてるの?その質問?
と思えるような会話が
耳に飛び込んできました。
 
「ほぼ部屋の荷物は、持って行ったんだけど
   ベッドだけ残していったのよ。
   今、私がそのベッドで寝ちゃってる。
   部屋も片付いて、広々してるしさ〜」
 
会話の内容から、お隣の女性の息子さんは
社会人になり、家を出たようで。
2人はママ友同士か?
質問していた、相手の女性には
やはり社会人になる、娘さんがいるらしい。
こちらの娘さんは、自宅通勤をするご様子。
 
「息子が家を出るってさ〜
 やっぱり母としては淋しいわけ?」
 
「あのね〜、相当、淋しいよ〜」
 
 
その言葉に、わたしは
気付かれぬよう、小さくうなずき
お隣の女性に、心の中で握手を求めていました(笑)
 
その後も、隣の会話が
まぁ、気になって、気になって仕方ない。
 
息子を送り出した気持ちを聞こうと
次々繰り出される質問に
一緒になって答えてました(笑)
心の中で。
 
旅立ちの春
子を送り出した淋しさを抱える家族が
隣の席にいるぐらい
日本中に沢山いることに触れ
何だか、すごく元気をもらえたのです。
 
隣の話は、我が心の薬なり。
面白い偶然に
ありがとう。
 

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