焼きおにぎり
炊き込み御飯を作った時は
残りご飯で、焼きおにぎりを作ります。
外は、カリっと香ばしく。
中は、しっとり柔らかく。
お醤油の焼けた香ばしい香りが
ふわ〜っと鼻に抜け
カリっとした食感と中のご飯の旨味とが
口の中で混ざり合い
なんとも美味しいわけですが
焼きおにぎりって
簡単そうで、実に奥が深いのです。
焼きおにぎりを安定して
上手に作れる人が、いい女!!
だと、わたしは勝手に定義付けています。
だから、自分が焼きおにぎりに挑む時
それは、相当真剣な勝負となるのです。
焼きの出来が
その時の自分を表している感じがして
精神を研ぎ澄まさねば
網の上のおにぎりと対峙できません。
なんなんでしょう。
他の料理では、一切そんなことはないのですが。
「網で焼く」=「待つ」
この「待つ」ということが
せっかちな、わたしにとっては
「修行の場」のように
感じているからかもしれません。
焼きおにぎりは
「待つ」塩梅が勝負なのです。
待てずに、ひっくり返せば
網にご飯がくっついて
おにぎりの形が崩れてしまいます。
待ちすぎてしまえば
カリっとを通り越して、黒焦げに。
じっと堪えて、待つ。
良きタイミングで、返す。
それは、もう
人として、試されてる感じです。(笑)
裏、表と網にもご飯がつかず
うまく焼けると、ちょっとホッとします。
「よく待てた!いい調子〜!」
などと、自分を褒めたりして。
そこまでくれば、7割クリアです。
あとは側面の3面も1面ずつ丁寧に
目配りを忘れずに「待つ」。
ご飯が網に残らず焼ければ
焼きとしては、成功。
ここまでは、だいぶ安定感が出てきたかな。
最近、わたしの悩みどころは
「焦げ目」加減。
いい女への道は、まだまだ続くのです。